公園で犬を散歩している時とかに、こんな風に感じることってありませんか?「今の犬と飼い主ってそっくり!」って。それには、どうやら科学的な根拠がありそうです。
BBC-Futureというサイトの記事を参考に、解説をしていきたいと思います。
記事の概要
題名:犬は飼い主と似ている それは科学的な事実である
(原文:Dogs look like their owners – it”s a scientific fact)
この中ではまず、犬と飼い主の外見が似ているのかを調査しています。
心理学者Michael Royの実験
犬を散歩させている公園の近くで、犬と飼い主を別々で写真を撮った。そして、被験者達に犬と飼い主をマッチさせるという実験をした。その結果、ヒントがなくとも、かなり犬と飼い主をマッチさせることができた。これは、(雑種ではなく)純血種の場合のみに得られた結果であった。例えば、髪の長い女性は、毛が長く・耳が垂れている耳を持つ犬を好む可能性が高く、体重が重い人は犬の体重も思い傾向があった。そしてまた、眼などの僅かな特徴の時もあり、写真の目を覆うと正解率が下がった。
この結果に対して、次のように考察しています。
このように自分と似た犬を選ぶのは、親密さの魅力によるものだと考えられる。それは、自分のよく知っていて好きな家族のメンバーに似ている犬と過ごす方が、より快適に感じられるということである。つまり自分に似た外見を好むという本能が人間にはあるので、知らず知らずに少しでも自分に似ている犬を探すのではないか。
次に、犬と飼い主の性格が似ているのかを調査しています。
Borbala Turcsanの実験
犬の性格と飼い主の性格を分析したところ、同様の性格プロフィールを示す傾向があることを発見した。実際には、夫婦や友人とよりもより類似性が高かった。
この結果に対して、次のように考察しています。
犬が飼い主の性格を真似たということは考えにくいので、飼い主が性格の似ている犬を選んだのではないか。そのことは非常に賢い選択であり、それはたいていの場合平均的な結婚期間より犬を飼っている期間の方が長いからだ。
そして記事全体を通して、以下のようにまとめています。
犬は、まるで私たちのような外見であり行動をして、そして人とは違って、犬はいつも私たちの気持ちにお返しをしてくれる。多くの点で、犬は私たちの多くを反映しています。私たちが今、犬を人の親友であると考えていることは、なんら不思議ではない。
解説
おそらく皆さんも、そっくりな犬と飼い主さんのペアを見たことあると思います。自分と似たような他人を好むことを、「類似性の法則」と言います。自分と共通点がある方が、親近感がわくので、友人や夫婦として相性がいいというものです。「似た者夫婦」と言われるように、類似性がある夫婦の方が結婚生活が長続きするのではないか、と巷では言われていたりします。
人が犬を飼い始めたのが、約3万年前とされており、長い過程を経て徐々に人と犬との垣根がなくなってきているのかもしれませんね。本文にある通り、実際犬と人間は親友であると考えても差し支えなさそうですね。また確かに、夫婦生活よりも長いこともある(!?)と考えるならば、愛犬を選ぶ際にはしっかり選ばないといけませね(笑)
関連記事:犬の飼育期間は結婚期間より長いのか?
まとめ
犬と飼い主が似ているというのは科学的根拠がある、ということについて解説しました。
これから、お散歩の際に飼い主さんとその愛犬を見比べてみるのも、楽しみの一つかもしれませんね。