病気辞典

眼の病気

犬の白内障を丁寧に解説

白内障とは、様々な原因で水晶体が濁る病気です。私たちが目で見ているものは、角膜、水晶体を通った光が網膜面で結像したもので、水晶体が濁っていると霞んで見えるようになります。犬の白内障は、病的に水晶体の嚢、皮質、核の混濁により透明性が低下した状態です。
眼の病気

犬の緑内障を丁寧に解説

視神経という器官に障害が起こり視野が狭くなる病気で、治療が遅れると失明に至ることもあります。犬の緑内障では、視神経症または網膜神経節細胞およびその軸索の障害を引き起こす様々な要因によって引き起こされる疾患群とされています。
眼の病気

犬の第三眼瞼腺脱出(チェリーアイ)を丁寧に解説

犬の第三眼瞼腺脱出(チェリーアイ)を画像付で解説しています。この病気はほとんどが1歳未満で発症し、はじめは片側の脱出として出現しますが、時間差で両眼とも脱出することが多いです。そして、約4割の症例で両眼に発症するとされています。
眼の病気

犬の進行性網膜萎縮(PRA)を丁寧に解説

進行性網膜萎(PRA)とは、遺伝性、進行性、両眼性の網膜変性症で、狭義の進行性網膜萎縮(PRA)と網膜色素上皮变性症 (RPED)に分類されます。視覚は、物体の位置関係のような外界の空間的な情報などが得られるため、この視覚の喪失は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。
眼の病気

犬の色素性角膜炎を丁寧に解説

角膜に色素が沈着する病気で、初期には内眼角側から色素沈着が生じ、重度になると角膜全体に色素沈着が広がります。短頭種に好発しますが、特にパグに好発することが知られています。この病気は、性別により発症に差があり、避妊した雌での発症が少ないです。
眼の病気

犬の第三眼瞼外反を丁寧に解説

この記事では、犬の第三眼瞼外反(だいさんがんけんがいはん)について原因、症状、診断そして治療を、現役獣医師が解説しています。対象読者動物病院で第三眼瞼外反と診断されたor疑われている犬の飼い主第三眼瞼の遊離縁が外反により浮き上がり、湾曲した...
皮膚の病気

犬の水疱性類天疱瘡を丁寧に解説

表皮の基底膜を標的抗原とした自己抗体の産生を特徴とする自己免疫性皮膚疾患で、自己抗体が皮膚を傷害することで、皮膚に水ぶくれ(水疱)がみられます。水疱性類天疱瘡は、表皮と真皮の境にある基底膜に存在する接着因子(ヘミデスモソーム)の構成タンパクである17型コラーゲン(COL17)に対する抗体ができることによっておきる病気です。
皮膚の病気

犬の落葉状天疱瘡を丁寧に解説

表皮の角化細胞に発現している接着分子の成分を標的抗原とした自己抗体の産生を特徴とする自己免疫性皮膚疾患です。そして、犬と猫の皮膚の自己免疫性疾患で、最も多くみられる病気です。落葉状天疱瘡では、表皮の角化細胞の間に抗体が沈着することにより、表皮最上層において細胞と細胞が離解する現象が起き(これを専門用語で「棘融解」と呼びます)、膿疱(膿汁の入った水疱)などの皮膚病変が形成されます。
皮膚の病気

犬の外耳炎を丁寧に解説

鼓膜から外側の耳道に発生する急性および慢性の炎症性疾患です。外耳炎の治療が成功しないと、中耳炎および内耳炎に進行することがあります。外耳炎の発生には、炎症が発現する頻度が高くなる「素因的要因」、外耳炎を直接引き起こす「一次的要因」、治療が上手くいかない原因となる「持続性要因」などが複雑に絡み合っています。
皮膚の病気

犬の尋常性天疱瘡を丁寧に解説

表皮の角化細胞に発現している接着分子の成分(デスモグレイン3)を標的抗原とした、自己抗体の産生を特徴とする自己免疫性皮膚疾患で、天疱瘡の中で最も重症です。尋常性天疱瘡では、表皮の角化細胞の間に抗体が沈着することにより、表皮の深層において細胞と細胞が離解する現象が起き(これを専門用語で「棘融解」と呼びます)、膿疱(膿汁の入った水疱)などの皮膚病変が形成されます。
皮膚の病気

犬のシラミ症を丁寧に解説

皮膚および被毛へのシラミ・ハジラミの寄生です。犬には、宿主特異的に吸血するイヌジラミ(Linognathus setosus)とイヌハジラミ(Trichodectes canis)が存在します。特に若齢動物、世話をされていない犬、十分に餌を与えられていない犬での発生が多いです。
皮膚の病気

犬の皮膚血管炎を丁寧に解説

皮膚の血管(主に血管壁)に異常を認める疾患の総称です。血管に炎症が起きる病気を血管炎と呼び、特に皮膚の血管を中心にみられるものを皮膚血管炎と呼びます。血管炎では、血管に炎症が起きることで直接的に起きる損傷と、神経や臓器などへの血液が途絶えたり減少することによる、間接的な損傷が起きる場合があります。そのため症状は、侵された血管の太さや位置、侵された臓器の損傷の程度によって異なります。