内分泌器官の病気

内分泌器官の病気

犬の尿崩症を丁寧に解説

尿崩症とは、腎臓でできた尿を十分に濃縮することができず、希釈された多量の尿が出る病気です。診断は、まず正確な飲水量を把握し、その後に尿検査を実施します。血液検査で腎不全などの他の病気が否定され、尿比重が常に<1.006であれば、尿崩症が強く疑われます。
内分泌器官の病気

犬の副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を丁寧に解説

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)が過剰な状態です。この病気は臨床症状が多様で、水をよく飲んでおしっこをたくさんする多飲多尿、食欲亢進、お腹がビール腹のように大きく(主に肝臓の肥大が原因)なる、手足の毛以外の部分の脱毛、皮膚が紙のように薄くなる、などの変化がみられます。
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犬の副腎皮質機能低下症(アジソン病)を丁寧に解説

副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が、生体の必要量以下に低下するする病気です。症状としてミネラルコルチコイド不足に起因する、循環不全、低血圧症、腎不全、高カリウム血症、グルココルチコイド不足に起因する食欲不振、体重減少、低血糖状態などがみられます。
内分泌器官の病気

犬の糖尿病を丁寧に解説

犬の糖尿病は、中齢〜高齢の犬に比較的多く発生します。インスリンの欠乏による高血糖が原因で、尿中に糖が漏れ出すことで尿量が増え、水分を補うために水をたくさん飲むようになります。症状が進行すると、ケトン体という物質が血液中に蓄積する「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態となり、著しい脱水と吐き気や嘔吐、そして頻呼吸と呼ばれる浅く速い呼吸がみられるようになります。
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犬の二次性上皮小体機能亢進症(栄養性/腎性)を丁寧に解説

上皮小体機能亢進症とは、何らかの原因によりPTH(上皮小体ホルモン)が過剰に分泌される病気です。腎臓病などの上皮小体以外に病気の根源があり、二次的にPTHの量が増加した病態を、特に二次性上皮小体機能亢進症と呼びます。血液中を流れるPTHが増加するので、採血でPTHの値を測定することで診断が可能です。
内分泌器官の病気

犬の原発性上皮小体機能亢進症を丁寧に解説

上皮小体機能亢進症とは、何らかの原因によりPTH(上皮小体ホルモン)が過剰に分泌される病気です。上皮小体に腫瘍ができ、その腫瘍が過剰にPTH(上皮小体ホルモン)を分泌するする病態を、特に原発性上皮小体機能亢進症と呼びます。血液中を流れるPTHが増加するので、採血でPTHの値を測定することで診断が可能です。
内分泌器官の病気

犬の甲状腺機能低下症を丁寧に解説

甲状腺ホルモンは体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにします。そのため甲状腺機能低下症では、なんとなく元気が無く寝てばかりいる、食べる量は変わっていないのに体重が増える、体の毛が抜けるといった症状がみられます。血液検査では、総コレステロールや中性脂肪などの増加(高脂血症)と軽度の貧血がみられます。