血液検査

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犬のγ-GTP(GGT)の異常を丁寧に解説

γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP、γ-GT、GGT) は、ペプチドのN末端のグルタミン酸を他のペプチドまたはアミノ酸に転移する酵素であり、グルタチオンなどの生成に関与している酵素です。γ-GTPは、幅広い肝・胆道系疾患で上昇し、特に胆汁うっ滞性疾患の場合に上昇します。
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犬の血糖値(Glu)の異常(高血糖/低血糖)を丁寧に解説

血糖とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことで、糖尿病の診断の検査として有名です。血糖値は、血糖を上昇させるグルカゴンやアドレナリン、そして血糖を低下させるインスリンの働きを調節することで、体は常に一定の血糖を保っています。この血糖の調節機能がうまく働かなることにより、高血糖や低血糖が起こります。高血糖を引き起こす代表的疾患は糖尿病です。
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犬の蛋白質(TP)の異常を丁寧に解説

総蛋白(TP)とは、血清中に含まれている蛋白の総称です。蛋白はアルブミンとグロブリンで構成されており、ほとんどが肝臓で合成されています。総蛋白の異常は、アルブミンとグロブリンそしてA/G比を同時に評価することで、何が原因かを概ね推定することが可能です。
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犬のアルブミン(Alb)の異常を丁寧に解説

アルブミンは脱水以外の理由で病的に増加することは無いとされるため、基本的にはアルブミンの低下のみが問題となります。血清中のアルブミン濃度が、正常値より低下することを低アルブミン血症といいます。低アルブミン血症は、肝臓でのアルブミンの合成能低下、尿などへのアルブミンの喪失、そして飢餓などの栄養失調によるアルブミン原料の不足などが原因となります。