旅行や引っ越しで、愛犬の移動手段に飛行機を使うこともありますよね?車や電車での移動に比べると不安が少ないくないこともあるのでは?
飛行機での愛犬の移動の際に起きた出来事を紹介します。
ニュースの概要
羽田空港で乗客の預けた犬が逃げ出し、滑走路に入り込んだ。
貨物室に、乗客から預かった大型のプードルを入れた専用のかごを積み込もうとしたところ、犬がかごから逃げ出し、犬は滑走路を横断するなど約40分間逃げ回った。空港職員が飼い主の協力を得て保護した。
滑走路が閉鎖され、14便に影響が出た。
出典元:「羽田滑走路にプードル 一時閉鎖され14便影響」 YOMIURI ONLINE (2017/10/10確認)
解説
これに関してネット上では、「無事に保護できてよかった」や「不安だったのかな」などの声がある一方で、「ペットホテルに預ければよかったのでは」や「飛行機に犬を乗せるのはリスクがある」などの声もあがっています。実際に、飛行機に預けて犬が亡くなったことがあるという人の話もありました。
飛行機と犬
飛行機での犬の扱いですが、犬は受託手荷物として貨物室に入れられてしまいます。つまり、一緒に飛行機の客席に乗ることはできません。
航空会社のホームページで確認したところ、ANAでは貨物室での預かりについて「大切なお知らせ」として、以下のように書いてありました。
ANAでは大切なペットが快適に過ごせるよう十分配慮いたしますが、日常生活とは大きく異なる輸送環境は、ペットの健康状態に様々な影響を与え、衰弱、もしくは死傷することがあります。必ず事前に注意事項をご確認いただき、十分にご検討の上、ご利用ください。
なお、当該運送中に発生したペットの死傷について、その原因が、ペット自身の健康状態や体質等(気圧・温度・湿度・騒音による影響を含む)、ペット自身の固有の性質にある場合、もしくは、梱包の不備等にある場合は免責とさせていただきます。
出典元:ペットをお連れのお客様へ〔国内線〕 ANAホームページ(2017/10/10確認)
ペットゲージについては飼い主が用意したものでも、ANAはペットゲージをレンタルするサービスも行なっているようですので、そちらでも大丈夫みたいです。JALでも同様に、ペットクレートの貸し出しを行なっているそうです。サイズによっては、貸し出しができない場合もあるみたいなので、事前に確認された方が良いでしょう。
費用は、貸し出し用のペットケージのご利用有無にかかわらず、ANAではペットケージ1個につき1区間あたり6000円(一部路線は4000円)となっており、JALでは一区間あたり3000円〜6000円となっていました。
注意したい点としては、ANAでは毎年6月1日~9月30日の夏季期間中「短頭犬種」のお預かりを中止していということです。これはおそらく、暑さで呼吸困難を起こすリスクに配慮しての措置だと思われます。同様にJALでは、全便にてフレンチ・ブルドック、ブルドックのお預かりを中止しています。(2017/10/10現在)
また、ANAではお預かりできるペットとして以下のように書かれています。
犬は1年以内に狂犬病予防注射ならびに混合ワクチンの接種、猫は混合ワクチンの接種を受けていただききますようお願いいたします。
出典元:ペットをお連れのお客様へ〔国内線〕 ANAホームページ(2017/10/10確認)
各航空会社の対応については以下のリンクを参照してください。
- ANA:ペットをお連れのお客様 [国内線]
- JAL:ペットとおでかけサービス
ニュースについて
今回のニュースでは、大型のプードルとのことですが、「スタンダードプードル」のことなのでしょうか?やはり、犬の特に中〜大型犬の走力は、人では到底敵いませんね。捕まえる時には知恵を使って、こちらの方に来てもらうようにする方が賢明でしょう。そういう意味では、”飼い主を使って”はいい方法だったのかもしれません。
原因は、はっきりとは書かれていませんが、いくつか想定してみると
- 飼い主の用意したペットゲージに不備があった
- 航空会社側が用意したペットゲージに不備があった
- 運んでる途中に人的要因でゲージが開いてしまった
ということが考えられますが、今後再発が防止されることを期待します。
飛行機が離着陸できないことを考えると、空港職員の方にも苦労があったかと思います。そして、何より大型のプードルさんが無事に保護されてよかったと思います。
まとめ
私自身も飛行機で愛犬を移動させたことがありますが、大きな問題なく空の旅を終えることができました、ただ、亡くなってしまったケースなどもあると聞いていたので、空港で愛犬と再会するまでは、ドキドキした思い出があります。
車や電車での移動に比べると、数時間自分で様子をみることができないというデメリットが飛行機での移動にはあるかもしれません。ただ、今回ANAやJALのホームページをみる限りでは、かなりペットに対する配慮がなされているなと感じました。極端に飛行機での移動を恐れる必要はないと思いますが、なるべくなら不要な飛行機での移動は避けた方がいいかもしれません。特に、過去に事故があった短頭種は、細心の注意が必要です。
飛行機での移動をしなければならない時に、飼い主にできることとして普段からペットゲージでの移動や旅行に慣れさせておくこと、極力暑さ寒さに配慮して季節や時間を考えること(例:真夏の昼間は避けるなど)が考えられます。また、愛犬の体調管理を普段から行い、心臓などに持病がないかなど、動物病院で健康状態をチェックしてもらうのも良いでしょう。