その他 犬のキシリトール中毒を丁寧に解説 食品や口腔ケア製品に含まれるキシリトールを摂取することで生じる有害作用です。犬の代謝は人と異なるため、キシリトールを摂取することで中毒を起こし、死亡する可能性があります。キシリトール中毒は急速に進行し、嘔吐、眠ったような状態になる(嗜眠)、運動が円滑にできない(運動失調)、ぐったりする、けいれん発作などの症状がみられます。 2021.06.01 その他
腫瘍 犬のインスリノーマ(膵臓腫瘍)を丁寧に解説 膵臓β細胞の機能的な腫瘍で、低血糖に関連した症状を起こす病気です。犬のインスリノーマでは、発作が48~62%でみられます。①低血糖に併発する高インスリン血症と、②そして膵臓での腫瘍の検出で診断されます。最終的に、病理組織学的検査を行い、確定診断を行います。 2021.05.19 腫瘍
内分泌器官の病気 犬の糖尿病を丁寧に解説 犬の糖尿病は、中齢〜高齢の犬に比較的多く発生します。インスリンの欠乏による高血糖が原因で、尿中に糖が漏れ出すことで尿量が増え、水分を補うために水をたくさん飲むようになります。症状が進行すると、ケトン体という物質が血液中に蓄積する「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態となり、著しい脱水と吐き気や嘔吐、そして頻呼吸と呼ばれる浅く速い呼吸がみられるようになります。 2021.05.01 内分泌器官の病気
血液検査 犬の血糖値(Glu)の異常(高血糖/低血糖)を丁寧に解説 血糖とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことで、糖尿病の診断の検査として有名です。血糖値は、血糖を上昇させるグルカゴンやアドレナリン、そして血糖を低下させるインスリンの働きを調節することで、体は常に一定の血糖を保っています。この血糖の調節機能がうまく働かなることにより、高血糖や低血糖が起こります。高血糖を引き起こす代表的疾患は糖尿病です。 2021.04.28 血液検査