フレンチブルにかまれた女性死亡 

韓国でフレンチブルドッグに噛まれた女性が、その6日後に死亡したというニュースがありました。どうやら普段から、リードをつけていなかったそうですが。

この事件を通して、犬の飼い方のマナーについて考えていきたいと思います。

(この写真のフレンチブルと事件とは関係ありません。)

スポンサーリンク

ニュースの概要

韓国のアイドルグループ「SUPER JUNIOR(スーパージュニア)」のメンバー、シウォンさんの飼い犬が、同じマンションに住む有名料理店の女性経営者をかみ、女性はこの傷が原因とみられる敗血症で死亡した。

(中略)

犬は小型のフレンチブルドッグで9月30日、マンションのエレベーターの中で、女性のすねを1回かんだ。

出典元:アイドルの犬にかまれ死亡 韓国有名店主 産経ニュース(2017/10/22確認)

なお、普段からリードを付けずに飼っていたことや、犬が女性をかんだその後に、犬の誕生パーティーの様子をSNSに掲載したことに批難が集まっているそうです。

スポンサーリンク

このニュースについて

このニュースでは、大きく2つの考えさせられるポイントがあります。

犬の飼い方のマナー

もし、飼い犬にリードを着けていれば起きなかった事故でしょう。リードがあれば万が一犬が興奮をしたとしても、飼い主自身がコントロールできたはずです。

飼い主として、愛犬を家の外に出す際は、必ずリードをしなければないという事を改めて考えさせられる事件でした。

このことについて、ネット上では次のような意見が寄せられています。

リードの使用は?
共用エリアでの抱っこの徹底は?

愛犬家だが、リードに繋がない飼い主は事故の元だと認識してほしい。
以前、ゴールデンの散歩中にリードから離れたミニチュアダックスが突進してきて、うちのゴールデンが驚いて急にスピードを上げ、私が転倒したことがあった。脇道で車が往来してなかったことが幸い。でも同じ場所で数回同じ犬に同じ目にあっている。

我々は飼い主として、常に自分の愛犬をコントロールできるようにしておかなければなりません。方法としては、リードの他にも、小型犬であれば抱っこしておくというのも一つの方法でしょう。

ドックランなどの特殊な環境以外では、ノーリードでの散歩はやめるようにしましょう。

時に、「うちの子は絶対かんだりしないから!」という理由でリードを着けない人がいますが、そもそも犬が嫌いな人には近寄ってくるだけでも怖いものです。かむとかかまない以前の問題です。絶対にやめましょう。

自分でコントロールできる状況にしておくことで、他の人に迷惑をかけないとともに、交通事故などの思わぬトラブルを避けることに繋がります。どんなに訓練されていても、思わぬ拍子にコントロールできなくなることもあるので注意しましょう。

そして、仮にこのような事例が多数起きるようだと、散歩に規制がかかるなど我々自身の首を締めることに繋がるかもしれません。一人一人の心がけが、愛犬との快適な生活を守っていくのです。

犬にかまれて亡くなったのか?

小型のフレンチブルに、1回すねをかまれたくらいでは死なないのではないか?というのが率直な感想です。もちろん、要因として犬の大きさ(小型犬or大型犬)やかまれた相手(子供or大人)そしてかまれた場所(手足or首)といったことが関与しますので一概には言えません。しかし、ニュースを見る限りでは「小型のフレンチブル」に「大人」が「すねを一回」らしいので、かまれたことが直接の死因ではなさそうに思います。

このことについて、ネット上では次のような意見が寄せられています。

首ならともかく、足のすねを噛まれたくらいで人が亡くなるのだろうか?ワクチン有無が関係するのか、初期治療が遅かったか、適切な治療をしていなかったのか。

噛まれたことが、直接の死因ではなさそうですね。
そんなに大きな犬じゃないようだし。
噛まれたことによる、感染症とか 血液に何か影響があったのかな?

ニュースをよく見ると、どうやら死因は敗血症なので、かまれたことが直接の原因ではなく、かまれて体に菌が入りそれが制御できなくなり亡くなってしまったようです。

もちろん犬の爪や牙には細菌が付着しているのですが、猫の方が一般的には厄介で、有名な「猫ひっかき病」というのがあります。猫にやられると、リンパ節がかなり腫れます。

ちなみに、犬の混合ワクチンで予防できる病気と、犬の爪や牙にいる菌とは全く無関係ですので、ワクチンの有無とかまれた人に感染症が起きるかは別問題です。そして、犬にかまれて人にうつる病気といったら「狂犬病」です。狂犬病ワクチンを打っていない犬が人をかんでしまうと、厄介なことになるので可能であれば接種するようにしましょう。

関連記事犬の狂犬病ワクチン

ひょっとしたら医療的に上手くいかなかったのか、症状が悪化してから受診したのか、その辺にも問題があったのかもしれません。

直接の死因でないにせよ、きっかけを作ったのは「咬傷事故」です。

万が一、愛犬が他人をかんでしまった場合、大丈夫そうに見えても、一応病院を受診してもらう方が安心かもしれません。後々、敗血症というのも怖いですしね。

まとめ

フレンチブルにかまれた亡くなった女性の話から、飼い主のマナーやモラルを考えてみました。

外では、必ず愛犬をコントロールできる状況に置いておくこと。そして、万が一人をかんでしまった場合には、病院に行くように勧めるというのが事後の対処としては良いのかもしれません。

どんなにしつけや訓練をしても、ふとした拍子に犬の本能が目覚めることがあります。くれぐれも油断しないようにしましょう。