低アルブミン

腫瘍

犬のリンパ腫を丁寧に解説

リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化したものです。リンパ系組織(リンパ節、リンパ管、脾臓、胸腺、扁桃など)で発生する悪性腫瘍です。多中心型リンパ腫は、犬で最も多くみられるタイプのリンパ腫です。全身の皮膚の下にあるリンパ節が左右対称性に大きくなるのが典型的な症状です。
泌尿器の病気

犬のネフローゼ症候群を丁寧に解説

ネフローゼ症候群は、腎臓にある糸球体の異常で、尿中にタンパクが多量に漏れる病気です。タンパク尿、低タンパク血症、低アルブミン血症、高コレステロール血症そして浮腫の併発が、このネフローゼ症候群の特徴的な所見です。検査結果で、①タンパク尿の原因が腎臓以外には考えられない、②尿検査で尿検査での尿蛋白/クレアチニン比(UPC)が持続的に高値を示す場合は、ネフローゼ症候群と一致します。
胃腸の病気

犬の炎症性腸疾患(IBD)を丁寧に解説

炎症性腸疾患とは、胃や小腸そして大腸などの消化管に炎症を起こす慢性疾患の総称で、慢性下痢の原因となる代表的な病気のひとつです。慢性の消化器症状として嘔吐、下痢、食欲不振、そして体重減少などがみられます。炎症性腸疾患と診断には、以下の5つのポイントに留意する必要があります。
腫瘍

犬の血管肉腫を丁寧に解説

血管内皮細胞が腫瘍性増殖したもので、脾臓に最も多く発生する腫瘍です。脾臓の2/3ルールというものが存在します。これは、脾臓でみつかったできものの2/3は悪性腫瘍で、そのさらに2/3が血管肉腫であるというルールです。腫瘍が大きくなったり、腹水が貯留することで、お腹が膨らんでくる症状がみられます。
胃腸の病気

犬の腸リンパ管拡張症を丁寧に解説

腸リンパ管拡張症は、消化管や腸間膜のリンパ管からリンパ液が漏出したりリンパ管が破裂する病気です。犬の蛋白漏出性腸症の主な原因のひとつです。慢性の下痢、体重減少、腹水の貯留が典型的な症状です。この病気を疑った場合には、内視鏡検査実施時に生検を行い、病理組織学的検査を行います。これが確定診断となります。