多飲多尿

腫瘍

犬の多発性骨髄腫を丁寧に解説

形質細胞(別名:プラズマ細胞)が骨髄内で悪性腫瘍化した病気です。歩行の異常や骨の痛みを訴えることが典型的な症状です。多発性骨髄腫には診断基準があり、下記4項目の内2項目を満たすこととされています。血液蛋白電気泳動でのモノクローナルガンモパチーの検出、レントゲン検査での骨融解像、骨髄検査で形質細胞が10%を超えて検出される、ベンスジョーンズタンパク尿の検出
内分泌器官の病気

犬の尿崩症を丁寧に解説

尿崩症とは、腎臓でできた尿を十分に濃縮することができず、希釈された多量の尿が出る病気です。診断は、まず正確な飲水量を把握し、その後に尿検査を実施します。血液検査で腎不全などの他の病気が否定され、尿比重が常に<1.006であれば、尿崩症が強く疑われます。
内分泌器官の病気

犬の副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を丁寧に解説

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)が過剰な状態です。この病気は臨床症状が多様で、水をよく飲んでおしっこをたくさんする多飲多尿、食欲亢進、お腹がビール腹のように大きく(主に肝臓の肥大が原因)なる、手足の毛以外の部分の脱毛、皮膚が紙のように薄くなる、などの変化がみられます。
内分泌器官の病気

犬の副腎皮質機能低下症(アジソン病)を丁寧に解説

副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が、生体の必要量以下に低下するする病気です。症状としてミネラルコルチコイド不足に起因する、循環不全、低血圧症、腎不全、高カリウム血症、グルココルチコイド不足に起因する食欲不振、体重減少、低血糖状態などがみられます。
内分泌器官の病気

犬の糖尿病を丁寧に解説

犬の糖尿病は、中齢〜高齢の犬に比較的多く発生します。インスリンの欠乏による高血糖が原因で、尿中に糖が漏れ出すことで尿量が増え、水分を補うために水をたくさん飲むようになります。症状が進行すると、ケトン体という物質が血液中に蓄積する「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態となり、著しい脱水と吐き気や嘔吐、そして頻呼吸と呼ばれる浅く速い呼吸がみられるようになります。
生殖器の病気

犬の子宮蓄膿症を丁寧に解説

子宮蓄膿症は、中年齢の未避妊雌にみられる一般的な病気で、発症の平均年齢は8〜10歳で、発情出血開始後1〜2ヵ月頃に発症することが多いです。これは、病気の発症に黄体ホルモン(プロジェステロン)が関与しているためです。