犬を飼っていると、ちょっと不思議な行動を目にすることはありませんか?
毎日お世話をしているのに、なぜか他の家族の方に懐いている…。そんな経験、あるかもしれません。
では、犬はどうやって「好きな人」を決めているのでしょうか?この記事には、犬にもっと好かれるためのヒントもたくさん詰まっています!
犬と暮らして感じる小さな不思議
いつもご飯をあげて、散歩に連れて行き、寝る場所まで用意してあげているのに…。
ふとした瞬間に、愛犬が別の家族のもとへ駆け寄る姿に寂しさを感じたことはないでしょうか?
どうやら、犬は「一番お世話をしてくれる人」を必ずしも一番好きになるわけではないようです。
では、犬たちはどうやって自分の「特別な人」を選んでいるのでしょうか?
社会化期の影響
犬の成長の中で、生後6か月ごろまでが「社会化期」と呼ばれるとても重要な時期です。
この時期に接した人や経験が、その犬の一生にわたって大きな影響を与えます。
例えば、子犬のころによくお世話してくれた人には特別な絆を感じやすくなります。
また、社会化期にあまり見たことがないもの(帽子をかぶった人など)に対して、成犬になってから警戒心を持つこともあります。
すでに社会化期を過ぎてから迎えた犬でも心配はいりません。
犬との絆づくりは、一生をかけて少しずつ進めていくものです。
愛情と絆を深める力
たしかに、犬はお世話をしてくれる人を好む傾向にあります。
毎日ごはんを与え、散歩に連れて行ってくれる存在は、犬にとってとても大切です。
さらに、スキンシップ(撫でたり、グルーミングしたり)を重ねることで、犬との信頼関係はぐっと深まります。
ただし、なかには「量」より「質」を重視する犬もいます。
たまにでも楽しく全力で遊んでくれる人に、心を開く犬も少なくありません。
良い関係づくりが大切
犬は、関係性の良い相手には自然と親しみを示します。
逆に、苦手な相手には無理に愛想をふるまったりはしません。
たとえば、動物病院で獣医さんに対して緊張してしまう犬が多いのは、こうした理由からです。
新しい人と良い関係を築くためには、玄関でのおやつ作戦なども効果的です。
「新しい人=嬉しいこと」と関連づけることで、人見知りを防ぐことができます。
犬種と人の個性の関係
飼い主と犬が似ているように感じたことはありませんか?
「類は友を呼ぶ」というのは犬と人の関係においても当てはまります。
実際に、犬は自分と似たタイプの人に惹かれやすい傾向があります。
たとえば、落ち着いた性格の犬は、静かに寄り添ってくれる人を好み、
活動的な犬は、一緒に遊び回れる人に惹かれるかもしれません。
また、一人の人にしか強く懐かない犬種(柴犬、グレイハウンド、バセンジーなど)もいます。
愛犬にもっと好かれるためには
もし「うちの子、あまり自分に懐いてないかも…」と感じても大丈夫。
犬との絆は、これから深めていくことができます。
おすすめは、1日30分間、犬とだけ集中して過ごす時間をつくること。
散歩やごはんの時間とは別に、「遊び」や「トレーニング」を通して、犬と一対一で関わる時間を持ちましょう。
犬と絆を育む具体的な方法
- とってこい遊び、引っ張りっこ、かくれんぼ
- 新しいトリックを一緒に練習する
- アジリティーやフライボールなどの犬用スポーツに挑戦する
- アイコンタクトを意識しながら手作りごはんを作る
- グルーミングやマッサージでリラックスする時間をつくる
こうした積み重ねが、犬との絆をより強いものにしていきます。
まとめ
犬は、単に「お世話をしてくれる人」だから好きになるわけではありません。
愛情、信頼、そして良い関係を積み重ねることで、犬は自然と心を開いてくれます。
愛犬の個性を大切にしながら、焦らずゆっくりと絆を育んでいきましょう。
きっと、あなたに向けられる愛情は、さらに深まるはずです。