腫瘍 犬のリンパ腫を丁寧に解説 リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化したものです。リンパ系組織(リンパ節、リンパ管、脾臓、胸腺、扁桃など)で発生する悪性腫瘍です。多中心型リンパ腫は、犬で最も多くみられるタイプのリンパ腫です。全身の皮膚の下にあるリンパ節が左右対称性に大きくなるのが典型的な症状です。 2021.05.20 腫瘍
胃腸の病気 犬の急性膵炎を丁寧に解説 急性膵炎は、さまざまな原因で急激に膵臓に炎症が生じる病気です。急性の食欲不振や嘔吐そして腹部圧痛などが、急性膵炎の典型的な症状で、下痢を伴うこともあります。血液検査では炎症マーカー(CRP)の高値がみられ、超音波検査では急性膵炎に特徴的な所見を認めることがあります。追加検査として、犬膵特異的リパーゼ(Spec-cPL)を測定します。 2021.05.06 胃腸の病気
胃腸の病気 犬の食物アレルギー(胃腸性)を丁寧に解説 食物アレルギーは、食べ物に対して過敏に反応し、体に有害な症状が起きる病気で、食物過敏症とも呼ばれます。下痢や嘔吐が起きる消化器症状と痒みが起きる皮膚症状があります。食物アレルギーは、①他の慢性胃腸症状を示す疾患の除外と、②除去食試験で診断します。 2021.05.03 胃腸の病気
胃腸の病気 犬の胃拡張捻転症候群を丁寧に解説 胃拡張捻転症候群とは、胃が大きく拡張することや捻転することによって生じる病気で、胸の深い大型犬や超大型犬などに多くみられる傾向があります。急にぐったりとする、お腹周りが膨らむ、腹痛、ヨダレを垂らす、吐き気、内容物の出ない嘔吐が典型的な症状です。 2021.05.03 胃腸の病気
胃腸の病気 犬のパルボウィルス感染症を丁寧に解説 犬パルボウイルスの感染によって起こる病気です。特に子犬では、重度の胃腸症状を起こし死亡する場合もあります。離乳期後の生後4~12週齢の移行抗体が低下する頃に、感染のピークを迎えます。その後、4ヶ月齢までは感染がしばしばみられます。パルボウイルス抗原検査キットが診断に有用です。 2021.05.02 胃腸の病気
腫瘍 犬のガストリノーマを丁寧に解説 ガストリンというホルモンを過剰に分泌する腫瘍で、胃酸の分泌過剰に関連した症状を起こす病気で、主に膵臓や十二指腸でみられる腫瘍です。慢性嘔吐、元気や食欲の低下、体重減少、吐血、血便(黒色便)、粘膜蒼白、そして腹痛などの消化器症状がみられます。診断が困難な腫瘍のひとつであり、血液検査、レントゲンや超音波検査などの画像検査、内視鏡検査などを行い、総合的に判断していきます。 2021.05.02 腫瘍
胃腸の病気 犬の胆嚢粘液嚢腫を丁寧に解説 胆嚢粘液嚢腫は、粘液の非生理的な蓄積により胆嚢が拡張する病気です。症状が進行すると、胆嚢破裂を起こし内容物が腹腔内に流出します。これは、胆汁性腹膜炎と呼ばれる状態で、腹水が貯留します。超音波検査は、手術以外の方法で、唯一確定診断できる方法です。 2021.05.01 胃腸の病気
胃腸の病気 犬の食物不耐症を丁寧に解説 食物不耐症は、「摂取した食物または食品添加物に対する非免疫学的機序で、好ましく無い生体反応」と定義されている病気です。食中毒、食品添加物、血管作動性アミン(ヒスタミン)、糖質不耐性(ラクターゼ欠乏)、不適切な食物摂取、特定の食品(玉ねぎやチョコレートなど)の中毒物質の摂取が原因となります。 2021.05.01 胃腸の病気