病気辞典

眼の病気

犬のホルネル症候群

ホルネル(ホルナー)症候群は、1869年にスイスの眼科医ヨハン・フリードリヒ・ホルネルによって記載されており、交感神経遠心路の障害によって生じる、中等度縮瞳、眼瞼下垂(眼裂狭小)、眼球陥凹(眼球後退)を三大徴候(Horner’s triad...
眼の病気

犬の結膜炎

人の結膜炎で急性結膜炎に分類されるものとして、アデノウイルスが原因で短期間に集団的に発生する“はやり目”というものが、日常的に見られるものとして有名です。 犬でも日常的に遭遇することの多い、結膜炎について解説します。 犬の結膜炎とは ...
眼の病気

犬の眼瞼炎

眼瞼炎とは"まぶた"の炎症であり、まぶたが刺激されることにより、人の場合には赤くなり腫れて、灼熱感および痒みが生じることがあります。 物体や刺激から眼を守る眼瞼の病気である、犬の眼瞼炎について解説します。 犬の眼瞼炎とは 眼瞼(がんけ...
眼の病気

犬の乾性角結膜炎(KCS)

乾性角結膜炎は、人のいわゆる"ドライアイ"に相当する病気であり、涙の量や性質が低下することで、角膜や結膜の環境が悪くなる病気です。そして、名称から目が乾く病気をイメージしがちですが、涙は出ているものの蒸発が早く、目にとどまらない場合もドライ...
眼の病気

犬の流涙症

涙は眼の涙腺から分泌される体液で、眼球の保護が主要な役割です。涙は、眼の表面を通過したあと涙点に入り、涙小管・涙嚢・鼻を経て、喉から再吸収されます。代表的な症状として"涙やけ"を起こす、犬の流涙症について解説します。犬の流涙症とは犬の正常な...
眼の病気

犬の角膜潰瘍

角膜潰瘍は、進行すると角膜穿孔といって角膜に穴が開いてしまうことがあり、最悪の場合には失明に至ります。 短頭種での発生が多いとされる、犬の角膜潰瘍について解説します。 犬の角膜潰瘍とは 角膜潰瘍は、外傷によるものや細菌やウィルスの感染...
眼の病気

犬の網膜剥離

人では、ボクシングをはじめとする格闘技で、網膜剥離のために引退した選手は少なくありません。初期の症状として有名なのが、明るいところや白い壁などを見たときに目の前に虫や糸くずのようなものが飛んで見えるのが飛蚊症です。 人と同様に犬にも存在す...
眼の病気

犬のぶどう膜炎を丁寧に解説

この記事では、犬のぶどう膜炎(ぶどうまくえん)について原因、症状、診断そして治療を、現役獣医師が解説しています。対象読者動物病院でぶどう膜炎と診断されたor疑われている犬の飼い主目の痛みがみられる犬の飼い主犬のぶどう膜炎について知りたい獣医...
血液の病気

愛犬の貧血で考えるべき5つの病態

日常の診療の中で、犬の貧血には比較的多く遭遇します。しかし、貧血の原因となる基礎疾患は多数存在するので、診断に苦慮することも少なくありません。 愛犬に貧血がみられた際に考えるべき、5つの病態について解説します。 貧血とは 貧血とは、血液中...
口腔の病気

犬の唾液粘液嚢胞(唾液腺嚢胞)を丁寧に解説

唾液粘液嚢胞(唾液腺嚢胞)は、唾液腺やその導管が傷害を受け、唾液が周囲組織へ漏れ出したものです。診断は、唾液粘液嚢胞が疑われる腫れている部分の、触診と穿刺吸引を行います。病変部の触診では、液体が貯まっている感じ(波動感)があり、中の液体を細い針で吸引すると透明〜灰褐色あるいは血液が混ざった粘稠度の高い粘液が採取されます。
脳と脊髄の病気

犬の神経膠腫(グリオーマ)

人と同じで犬にも脳腫瘍が存在します。人の脳腫瘍で20~30%を占める神経膠腫は、摘出が困難なことが多いため、脳腫瘍全体の5年生存率が約80%なのに対し、そのおよそ半分程度だといわれています、そして、犬でも同様に神経膠腫は摘出が困難な腫瘍であ...
脳と脊髄の病気

犬の髄膜種

人と同じで犬にも脳腫瘍が存在します。日本で最も多い脳腫瘍は髄膜種であるといわれていますが、それは犬でも同様です。 高齢犬で発生し症候性てんかんの原因となる、犬の髄膜種について解説します。 髄膜種とは 髄膜とは、脳および脊髄の保護のための膜...